• Makita

コラヴァン アダプター システム誕生物語

「一人でも多くのお客様にワインを愉しんで欲しい」


この思いは飲食にたずさわりワインを販売するものにとって共通の願いです。

ワインの魅力は味わいの多様性であり一人一人のお客様の好みや

料理に合わせて最適なワインをお客様に提供するため私たちは日々研鑽を積んでいます。


​私たちワインバー葉隠とコラヴァンの出会いは​2013年夏でした。

インターネットで海外のワイン関係の記事を検索していたところ

「コルクを抜かずにワインをサーブ出来る革命的ガジェット発売開始」

の記事を目にしました。コルクにニードルを差し込み不活性ガスを注入して

ワインを抽出するシステムはとても斬新で『これから本格的なグラスワインの時代が来と

とても興奮しました。

早速知り合いのつてを頼りにアメリカからコラヴァンを取り寄せました。

2013年の9月に手元に届いたコラヴァンを使ってすぐにワインの保存性を

試す実験を始めました。いくつかのサンプルボトルから1週間後、2週間後、1か月後と

ワインの状態を試飲しながら確認する日々が続きついにその保存期間は1年を超えました。

コラヴァンの卓越した性能は確認できましたが別の大きな課題も見えました

『アルゴンガス問題』です。

​世界中で広く使用されているアルゴンガスが日本では使用できないことがわかったのです。

私たちはインターネット署名サイトにアルゴンガスの指定食品添加物への

認可を求めるキャンペーンを立ち上げました。

しかしコラヴァン自体が世の中に全く知られていない状態でキャンペーンは

盛り上がらず署名はほとんど集まりませんでした。

代わりに私たちはFaceboookページに『コラヴァン研究会』を​作り

コラヴァンの情報発信を始めました。

そんなことをしている内に2017年5月についにコラヴァン日本発売のニュースが

飛び込んで来ました。コラヴァン社が日本向けに窒素ガスカプセルを発売するとの事でした。

その頃すでに3年以上コラヴァンを使用してきた私たちは個人使用では問題ないが

業務用でコラヴァンを使用するにはカプセルにかかるコストが大きなネックになる事が

わかっていました。

そして海外のコラヴァン情報を小まめに調べあげた結果海外にはコラヴァンを

直接大型のガスボンベにつなぐアダプターを開発して販売している業者がある事が

わかりました。私たちはすぐにその業者とコンタクトをとりその商品を手に入れました。

アダプターを機能させるためにはアダプターとガスボンベの間にガスの残量を計るメーターとガスの圧力を計るメーターの2つのメーターを付けた調整器が必要でした。

調整器も様々なガスの特性に合わせて材質や構造、メーターの数値範囲など

あり選定・購入も非常に困難を極めました。

さらに最も困難だったのはネジで国内だけでも様々なネジの規格・サイズがあり

さらに海外から購入した部品に合わせるには海外の規格もあり海外のアダプターと

国内の調整器の​接続で私たちは完全に行き詰ってしまいました。

しかしここで諦めたらすべてが終わってしまうため根気強く解決策を考えました。

最後に思い付いたのは「ネジが無いなら作ればよい」でした。

工場に頼み込んでアダプターと調整器を繋ぐ特注品のコネクタを作りついにガスボンベまですべて繋ぐ事が出来ました。

私たちのワインバーに導入しワインの保存性や1本のボンベでどのくらいの杯数を

抽出出来るかなどを検証しながら小さなワインバーで約80種類のグラスワインを

販売するに至りました。この80種類の中にはグランヴァンも含まれます。

40ml, 50mlと言う少量で提供する事により販売価格を下げ今までなかなか触れる機会の

無かった人々、特に若い世代に上質なワインの味わいに触れる機会を提供する事に私たちは成功しました。


​知識だけではなく味わいの体験価値を知った人々がより成熟した日本のワイン市場を

創って行く事を期待しています。このような今までにないワインの販売方法をこのシステムは生み出す事を可能とします。

現在のコロナ禍で私共も含めて飲食業界は非常に厳しい時代を迎えています。

今回私たちはこれまで私たちが培ってきた『ワイン保存システム』を

『コラヴァン アダプター システム』として皆様に公開いたします。


​「ワインは酸化するのですぐに劣化する」は過去の問題です

これからは

「ワインを酸化させずにみんなでシェアして愉しむ」

時代が来ます。


​新しい時代を切り開いてこの難局を乗り越えて行きましょう。


ワインバー葉隠 店主


​槇田 貴久

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